
更新日2026/09/17
「守衛とは、どんな仕事をする人?」
「警備員と守衛は同じなの?」
「守衛の仕事を探しているけれど、求人では“施設警備員”と書かれていることが多いのはなぜ?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
守衛という言葉は、会社や工場、学校、病院などの入口に立ち、来訪者への対応や施設内の安全確認を行う人を指す言葉として広く使われてきました。
一方、現在の求人情報を見ると、「守衛」ではなく「施設警備員」「常駐警備員」といった名称で募集されているケースも多くあります。
実は、「守衛」と「警備員」は仕事内容が重なる部分が多いものの、法律上の位置づけや雇用・契約の仕組みまで完全に同じとは限りません。
この記事では、大阪を中心に警備業務を行う株式会社ガードアクシスが、守衛とはどのような仕事なのか、警備員との違い、仕事内容、給料の目安、働くために知っておきたいポイントまでわかりやすく解説します。
「守衛のような仕事をしてみたい」「施設の安全を守る仕事に興味がある」という方も、ぜひ参考にしてください。
守衛とは?
守衛とは、一般的に会社や工場、学校、病院、公共施設などの出入口や施設内で、来訪者への対応、出入管理、巡回、安全確認などを行う人を指す言葉です。
昔から使われている職業名のひとつで、「門衛」「夜警」などの言葉とともに、施設を守る仕事を表す名称として知られています。
ただし、ここで知っておきたいのが、「守衛」という名称そのものが警備業法で定義された職種ではないという点です。
一方、警備業法では「警備員」について、警備業者の従業者として警備業務に従事する人と定義されています。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、「守衛」は「施設警備員」の職業別名のひとつとしても紹介されています。
そのため実際の現場では、
「守衛さん」
と呼ばれている人が、警備会社に所属する施設警備員であるケースもあります。
「守衛だから警備員ではない」「警備員だから守衛とは呼ばない」と名称だけで完全に区別できるものではありません。
守衛の主な仕事内容
守衛の仕事内容は、勤務する施設によって異なります。
ただ入口に立っているだけの仕事ではありません。
施設を利用する人や働く人が安心して過ごせるよう、日常のさまざまな場面で安全を確認する役割があります。
受付・来訪者対応
会社や工場、オフィスビルなどでは、来訪者への対応を行うことがあります。
訪問先を確認したり、入館方法を案内したり、必要に応じて担当部署へ連絡したりします。
施設によっては入館証や来訪者証の受け渡しを行う場合もあります。
「誰でも自由に施設へ入れる状態」にしないためにも、入口での確認は重要な業務です。
出入管理
施設に出入りする人や車両を確認する業務です。
従業員、関係業者、配送業者、来訪者など、施設によってさまざまな人が出入りします。
不審な人物や許可されていない人の侵入を防ぐという意味でも、出入管理は施設の安全を守る基本的な業務のひとつです。
厚生労働省のjob tagでも、施設警備員の主な業務として「施設の入退出を管理する」ことが挙げられています。
施設内の巡回
決められた時間やルートに沿って、施設内を巡回することもあります。
たとえば、
・不審者や不審物がないか
・扉や窓が正しく施錠されているか
・火災や設備異常につながる問題がないか
・立入禁止区域に人が入っていないか
などを確認します。
異変を早い段階で発見するためには、普段の状態を知っておくことも大切です。
防犯カメラや設備の確認
施設によっては、警備室や防災センターなどで防犯カメラを確認することがあります。
カメラだけですべての異常を判断できるわけではないため、必要に応じて現場を確認したり、関係者へ報告したりします。
施設によって業務内容は異なりますが、設備と人による確認を組み合わせながら安全を守っています。
鍵の管理・開錠・施錠
施設の開館・閉館に合わせて、扉の開錠や施錠を行う場合もあります。
鍵の貸し出しや返却を管理するケースもあり、施設によっては重要な管理業務のひとつです。
トラブルや緊急時の対応
施設内では、いつ何が起こるかわかりません。
不審者の侵入、設備トラブル、急病人、火災など、さまざまな事態が想定されます。
そのような場合には、状況を確認し、決められた手順に従って施設担当者や警察、消防などへ連絡します。
何かが起きてから対応するだけでなく、日頃から異常を早く発見し、トラブルを未然に防ぐことも重要な役割です。
守衛と警備員は何が違う?

「仕事内容を見ると、守衛も警備員もほとんど同じでは?」
と思った方もいるかもしれません。
確かに、出入管理や巡回、受付、安全確認など、実際の仕事内容には共通する部分があります。
ただし、守衛と警備員を考えるうえでは、名称だけではなく「誰が雇用しているのか」「誰のために警備業務を行っているのか」という点を見る必要があります。
警備員は警備業法で定義されている
警備業法では、「警備員」は警備業者の使用人その他の従業者で、警備業務に従事する人と定義されています。
また、警備業務についても、施設における盗難などの事故を警戒・防止する業務をはじめ、交通誘導や雑踏警備、貴重品運搬警備、身辺警備などが定められています。
ガードアクシスのような警備会社に雇用され、警備契約に基づいて契約先の施設などに配置されて仕事をする場合は、警備業法上の「警備員」となります。
「守衛」は法律上の名称とは限らない
一方、「守衛」という名称自体について、警備業法上の職種としての定義があるわけではありません。
会社などが自社で雇用した従業員が、自社施設の受付や安全管理を担当し、その人を「守衛」と呼んでいるケースがあります。
警備業法における警備業務は「他人の需要に応じて行うもの」とされています。
そのため、自社の従業員が自社施設の安全管理を行うケースと、警備会社が契約先から依頼を受けて警備を行うケースでは、法律上の関係が異なります。
ただし実際には、警備会社の施設警備員が現場で「守衛さん」と呼ばれることもあります。
そのため、仕事を探す際は名称だけで判断せず、求人票の「仕事内容」「雇用主」「勤務先」を確認することが大切です。
守衛と施設警備員の違いを簡単に整理
一般的には、次のように考えるとわかりやすいでしょう。
| 比較項目 | 守衛と呼ばれる仕事 | 警備会社の施設警備員 |
|---|---|---|
| 名称 | 一般的な職業名・呼称として使われる | 警備業法上の「警備員」 |
| 雇用 | 施設運営会社などが直接雇用する場合がある | 警備会社が雇用 |
| 勤務場所 | 自社施設など | 警備契約を結んだ施設など |
| 主な仕事 | 受付・出入管理・巡回など | 出入管理・巡回・監視・事故防止など |
| 警備業法 | 働き方によって異なる | 警備業法に基づく |
| 警備員教育 | 警備員に該当しなければ法定の警備員教育とは異なる | 法定教育あり |
大切なのは、「守衛」と「警備員」を名前だけで分けるのではなく、実際の雇用関係や仕事内容から判断することです。
警備員として働く場合は新任教育を受ける
警備会社に入社して警備員として働く場合、警備業務に必要な教育を受けてから現場へ出ます。
一般の警備員の場合、新たに警備業務に従事する前の新任教育は原則20時間以上です。
また、すでに警備業務に従事している警備員に対しても、原則として年度ごとに10時間以上の現任教育が定められています。
保有資格や経験などによって教育時間が異なる場合があります。
新任教育では、警備に関する基本的な知識や法令、現場で必要となる動作などについて学びます。
「未経験なのに、いきなり現場へ行って大丈夫なのだろうか」
と不安に思う方もいると思いますが、未経験から警備業界へ入る場合も、まず必要な教育を受けてから現場へ向かいます。
ガードアクシスでも、応募・面接後、必要な手続きと新任教育を経て現場へ入る流れとなっています。
守衛・施設警備員はどんな場所で働く?
守衛や施設警備員が働く場所はさまざまです。
代表的な勤務先には、
・オフィスビル
・工場
・商業施設
・病院
・学校
・公共施設
・倉庫
・駐車場
などがあります。
施設によって求められる業務は異なります。
オフィスビルであれば来訪者対応や出入管理、工場であれば車両や業者の入退場確認、商業施設であれば館内巡回や来館者への対応などが中心となることがあります。
「施設警備」といっても、すべての現場で同じ仕事をするわけではありません。
求人を探す際には、勤務場所だけでなく、具体的にどのような業務を担当するのかを確認しておきましょう。
守衛・施設警備員の給料はどのくらい?
「守衛として働くと、どれくらいの給料をもらえるの?」
という点も気になるところだと思います。
ただし、「守衛」という名称だけに限定した公的な給与統計をそのまま当てはめることは難しいため、近い仕事である「施設警備員」の統計を参考にするとイメージしやすくなります。
厚生労働省のjob tagによると、施設警備員の全国の賃金(年収)は379.9万円となっています。
また、ハローワーク求人統計データでは、令和7年度の求人賃金(月額)は全国平均で21.3万円とされています。
もちろん、これは全国の統計データです。
実際の給与は、
勤務する地域
勤務時間
日勤・夜勤
雇用形態
資格の有無
勤務する現場
各種手当
などによって変わります。
そのため、仕事を探す際には「守衛の平均年収」だけで判断するのではなく、実際の求人情報で勤務条件と給与を確認することが大切です。
守衛・施設警備員に資格は必要?
施設警備員として仕事を始めるために、必ず特定の資格を取得してから応募しなければならないわけではありません。
厚生労働省のjob tagでも、施設警備員への入職にあたり、特に学歴や資格は必要とされないと案内されています。
そのため、未経験から警備の仕事を始める方も多くいます。
一方で、警備業界には、
「施設警備業務検定」
「警備員指導教育責任者」
など、経験を積んだ後に取得を目指せる資格があります。
警備員として経験を積みながら知識を増やし、資格取得によって仕事の幅を広げていくこともできます。
守衛・施設警備員の仕事に向いている人
守衛や施設警備員の仕事では、体力だけが求められるわけではありません。
むしろ施設警備では、人や施設の小さな変化に気づくことや、決められたルールを守ることも非常に重要です。
責任感を持って仕事ができる人
警備の仕事では、「いつもと変わらない一日」を守ることが大切です。
何も起きなかったから仕事をしていないのではありません。
事故やトラブルを防ぎ、異常がない状態を維持することそのものが重要な仕事です。
周囲をよく確認できる人
施設内の巡回や出入管理では、小さな変化に気づく力が役立ちます。
「いつもと違う」
「この場所に置かれているのはおかしい」
といった変化に気づくことが、トラブルの早期発見につながる場合があります。
人と接することに抵抗がない人
施設によっては来訪者への案内や受付対応もあります。
接客業のように常に会話を続ける仕事ではありませんが、必要なことを落ち着いて伝えるコミュニケーション力は大切です。
決められたルールを守れる人
警備では、自己判断だけで動くのではなく、現場ごとのルールや警備計画に沿って行動することが基本です。
安全に関わる仕事だからこそ、決められた手順を守り、必要な場合には責任者へ報告・連絡する姿勢が求められます。
「守衛」の求人が見つからないときは「施設警備員」でも検索してみよう
守衛の仕事に興味があって求人サイトを検索したものの、
「思ったより守衛の求人が少ない」
と感じることがあるかもしれません。
その場合は、
「施設警備員」
「常駐警備」
「施設警備」
「警備員」
といったキーワードでも探してみてください。
厚生労働省のjob tagでも、「守衛」は施設警備員の職業別名として掲載されています。
そのため、「守衛」と書かれていなくても、仕事内容を見ると自分がイメージしていた守衛の仕事に近い求人が見つかる可能性があります。
守衛・施設警備員の仕事は未経験からでも始められる
警備の仕事に興味はあっても、
「警備の経験がない」
「専門的なことが分からない」
という理由で応募を迷っている方もいるかもしれません。
しかし、施設警備員は未経験から始めることも可能な仕事です。
警備会社に入社した場合は、必要な新任教育を受けてから現場へ入ります。
最初からすべてを知っている必要はありません。
もちろん、現場によって勤務時間や仕事内容、必要となる対応は異なるため、自分に合った働き方を選ぶことも大切です。
ガードアクシスでも警備員を募集しています

株式会社ガードアクシスでは、大阪市内を中心としたさまざまな現場で警備業務を行っています。
警備という仕事に興味はあるけれど、
「自分にもできるだろうか」
「未経験でも大丈夫だろうか」
「どんな現場があるのか知りたい」
という方も、まずは現在の求人情報をご確認ください。
募集する仕事内容、勤務時間、給与、勤務エリアなどは求人によって異なりますので、最新の募集条件をご確認いただくことをおすすめします。
ガードアクシスでは、年齢やこれまでの職歴だけではなく、これから警備の仕事に取り組みたいという気持ちも大切にしています。
施設の「守衛」や施設警備を依頼したい企業の方へ
この記事を読んでいる方の中には、
「自社施設に守衛を置きたい」
「受付や巡回をしてくれる警備員を配置したい」
という企業・施設担当者の方もいらっしゃるかもしれません。
警備会社へ施設警備を依頼する場合は、施設の規模や利用者数、必要な警備時間、出入口の数、任せたい業務などによって必要な警備体制が変わります。
ガードアクシスでは、施設の状況やご要望を確認したうえで、警備体制についてご相談を承っています。
施設警備の依頼について詳しく知りたい方は、ガードアクシスの「施設警備の依頼ガイド」もあわせてご覧ください。
守衛についてよくある質問
守衛と警備員は同じですか?
必ずしも同じ意味ではありません。
「守衛」は一般的な職業名・呼称として使われる一方、「警備員」は警備業法上、警備業者の従業者として警備業務に従事する人を指します。
ただし、実際の現場では施設警備員が「守衛」と呼ばれることもあるため、名称だけでは判断できません。
守衛になるために資格は必要ですか?
勤務形態や仕事内容によって異なります。
警備会社の施設警備員として入社する場合、入職時に必ず特定の警備資格を持っている必要があるわけではありません。
未経験で入社し、必要な新任教育を受けてから現場で経験を積むこともできます。
守衛は夜勤がありますか?
勤務する施設によって異なります。
24時間稼働する施設では夜間の警備が必要になる場合があります。一方、日中のみ稼働する施設では日勤中心となることもあります。
応募する際に勤務時間やシフトを確認しましょう。
守衛はずっと入口に立っている仕事ですか?
施設によりますが、入口での出入管理だけが仕事ではありません。
受付、巡回、防犯カメラの確認、施錠・開錠、異常発生時の対応など、複数の業務を担当する場合があります。
守衛の仕事は未経験でもできますか?
警備会社の施設警備員であれば、未経験から応募できる求人もあります。
警備員として勤務する場合は、必要な新任教育を受けてから現場へ入ります。
まとめ|「守衛」という名前だけでなく仕事内容を確認しよう
守衛とは、一般的に会社や工場、学校、病院などの施設で、受付、出入管理、巡回、安全確認などを行う人を指す言葉です。
一方で、「守衛」という名称自体が警備業法上の職種として定義されているわけではありません。
警備会社に雇用され、警備契約に基づいて施設で警備業務を行う人は、法律上の「警備員」にあたります。
ただ、実際の仕事内容には共通する部分が多く、施設警備員が「守衛さん」と呼ばれることもあります。
そのため、仕事を探すときは「守衛」という名称だけにこだわらず、
「施設警備員」
「施設警備」
「常駐警備」
といったキーワードもあわせて確認してみてください。
ガードアクシスでも、未経験から警備の仕事を始める方をサポートしています。
警備の仕事に少しでも興味がある方は、現在募集中の求人情報をご覧ください。
【求人情報】
また、施設警備の導入をご検討中の企業・施設担当者様は、お気軽にガードアクシスまでお問い合わせください。
【お問い合わせ】
参考情報
・e-Gov法令検索「警備業法」
・厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「施設警備員」
・警察庁「警備業諸手続等の効率化と諸課題の検討」
・警視庁「警備員に対する教育時間」