
「夏の警備員は、ずっと外に立っていて大丈夫なの?」
「交通誘導警備に興味はあるけれど、暑さに耐えられるか心配」
警備員の仕事を検討している方のなかには、このような不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
特に、道路工事や建築現場などで行う交通誘導警備は、屋外での勤務になることがあります。気温や湿度が高い夏場は、仕事に慣れている警備員であっても、熱中症への十分な注意が必要です。
夏の警備は、気合いや我慢だけで乗り切るものではありません。
暑さの状況を確認し、適切に休憩を取り、水分や塩分を補給しながら、周囲と協力して安全に仕事を進めることが大切です。
この記事では、警備員の仕事に興味がある方に向けて、夏の現場で意識したい暑さ対策や、体調が悪くなったときの対応について解説します。
夏の警備員は暑さ対策が欠かせない


警備員の仕事には、施設内で行う施設警備、イベント会場で行う雑踏警備、工事現場や道路で行う交通誘導警備などがあります。
勤務場所によって環境は異なりますが、交通誘導警備や屋外イベントの警備では、長時間にわたって屋外で勤務することがあります。
夏の屋外では、気温だけでなく、湿度や直射日光、地面からの照り返しなどにも注意が必要です。
また、警備員は制服や装備品を着用して勤務します。服装や装備によって身体に熱がこもりやすくなる場合もあるため、一般的な外出時以上に暑さ対策を意識しなければなりません。
厚生労働省は、職場における熱中症対策として、暑さ指数であるWBGT値の把握や、休憩場所の整備、水分・塩分の定期的な摂取、作業時間の短縮などを挙げています。2026年には新たなガイドラインも策定され、職場での熱中症予防が一層重視されています。
夏の警備を安全に行うためには、警備員本人の注意だけでなく、会社や現場の管理者を含めた対策が必要です。
警備員が行う主な暑さ対策
ここからは、夏の警備現場で取り入れられている主な暑さ対策を紹介します。
現場の種類や勤務条件によって具体的な対応は異なりますが、応募前に基本的なポイントを知っておくと、実際に働く際の不安を減らせます。
空調服や冷却グッズを活用する
夏の屋外勤務では、空調服や冷却グッズが活用されることがあります。
空調服とは、服に取り付けられたファンで外気を取り込み、汗を蒸発させることで身体の熱を逃がしやすくする作業着です。
ほかにも、次のような暑さ対策用品があります。
- 冷却ベスト
- ネッククーラー
- 冷感タオル
- 保冷剤
- 通気性のあるインナー
- ヘルメット用の冷却用品
- 塩分補給用のタブレット
ただし、冷却グッズを使用しているからといって、熱中症を完全に防げるわけではありません。
空調服や冷却用品は、あくまでも暑さ対策の一つです。休憩、水分補給、勤務時間の調整などと組み合わせて使用することが重要です。
また、現場によって使用できる装備や服装のルールが異なる場合があります。個人で購入する前に、会社へ確認するようにしましょう。
のどが渇く前に水分を補給する
熱中症対策では、こまめな水分補給が欠かせません。
「のどが渇いてから飲めばいい」と考える方もいますが、のどの渇きを感じた時点で、すでに身体の水分が不足し始めていることがあります。
そのため、夏の警備では、のどが渇いていなくても定期的に水分を取ることが大切です。
厚生労働省も、作業前後や作業中に、自覚症状の有無にかかわらず定期的に水分と塩分を摂取するよう呼びかけています。
大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく塩分も失われます。状況に応じて、スポーツドリンクや経口補水液、塩分補給用のタブレットなどを取り入れることも対策の一つです。
ただし、持病がある方や塩分・糖分の摂取について制限を受けている方は、自己判断だけで対応せず、医師などに相談してください。
適切なタイミングで休憩を取る
暑い現場で無理をして働き続けると、身体に熱が蓄積していきます。
水分を取るだけでなく、涼しい場所で身体を休め、体温を下げる時間を設けることも重要です。
休憩時には、可能な範囲で次のような対応を行います。
- 日陰や冷房のある場所へ移動する
- ヘルメットや上着を外して熱を逃がす
- 水分と塩分を補給する
- 冷却用品で首や脇などを冷やす
- めまいや頭痛などの症状がないか確認する
休憩の回数やタイミングは、気温、湿度、作業内容、現場の状況などによって変わります。
大切なのは、決められた休憩時間まで無理に我慢するのではなく、体調に異変を感じた段階で早めに周囲へ伝えることです。
暑さに身体を少しずつ慣らす
急に暑い環境で働き始めると、身体が暑さに慣れておらず、熱中症の危険性が高まる場合があります。
身体が暑さに慣れることを「暑熱順化」といいます。
特に注意したいのは、次のようなタイミングです。
- 夏の勤務を始めたばかりのとき
- 長期間仕事を休んだあと
- 梅雨明け直後など、急に気温が上がったとき
- 涼しい屋内勤務から屋外勤務へ変わったとき
- 連休明けの勤務
未経験から警備員を始める場合、仕事内容だけでなく、屋外の環境にも少しずつ慣れていく必要があります。
最初から経験者と同じように動こうとせず、身体の状態を確認しながら勤務することが大切です。
前日の睡眠や食事にも気をつける
熱中症は、勤務中の暑さだけが原因で起こるとは限りません。
睡眠不足や朝食抜き、二日酔い、体調不良などが重なると、暑さへの対応力が低下する場合があります。
夏場の勤務前には、次の点を意識しましょう。
- 前日は十分な睡眠を取る
- 朝食を抜かない
- 深酒を避ける
- 勤務前から水分を取る
- 発熱や下痢などがある場合は報告する
- 疲労を翌日に残さない
「多少しんどくても出勤すれば何とかなる」と考えるのは危険です。
警備員は、自分だけでなく、歩行者や車両、施設利用者などの安全を守る仕事です。集中力が低下した状態で勤務すると、本人の体調だけでなく、周囲の安全にも影響する可能性があります。
体調に不安があるときは、勤務前に会社へ相談することが重要です。
熱中症が疑われる主な症状

熱中症は、重症化すると命に関わることがあります。
軽い体調不良だと決めつけず、いつもと違う症状があれば注意しなければなりません。
熱中症が疑われる症状には、次のようなものがあります。
- めまい
- 立ちくらみ
- 大量の発汗
- 筋肉痛
- こむら返り
- 頭痛
- 吐き気
- 強いだるさ
- 集中力の低下
- 呼びかけへの反応がおかしい
- まっすぐ歩けない
- 意識がもうろうとする
初期段階では、「少し疲れただけ」「寝不足だから」と感じることもあります。
しかし、そのまま勤務を続けると症状が急速に悪化する可能性があります。
本人が異変に気づけないこともあるため、警備員同士で顔色や受け答え、動き方を確認することも大切です。
体調が悪くなったら我慢せずに報告する
勤務中に体調が悪くなった場合、最も大切なのは我慢しないことです。
「周りに迷惑をかけたくない」
「自分だけ休むのは申し訳ない」
「これくらいならまだ働ける」
このように考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、無理をして症状が重くなれば、結果として現場への影響も大きくなります。
熱中症が疑われる場合は、早めに責任者や近くの警備員へ伝え、涼しい場所へ移動します。衣服を緩め、身体を冷やし、水分や塩分を補給することが基本です。
自力で水分を飲めない場合や、意識がはっきりしない場合は、無理に飲ませず、速やかに救急車を呼ぶなどの対応が必要です。
2025年6月からは、一定の暑熱環境で行われる作業について、熱中症のおそれがある人を早期に発見するための報告体制や、症状が出た際の対応手順を定め、関係者へ周知することが事業者に義務付けられています。対象の目安は、WBGT値28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行うことが見込まれる作業です。
夏の警備では、体調不良を報告しやすい体制と、報告を受けたあとに速やかに対応できる準備が重要です。
「若いから大丈夫」とは限らない
熱中症は、高齢者だけがなるものではありません。
若い方や体力に自信がある方でも、気温や湿度が高い環境で長時間勤務すれば、熱中症になる可能性があります。
特に、警備員になったばかりの方は、仕事を覚えることに集中するあまり、自分の体調変化を見落としてしまうことがあります。
また、周囲に遠慮して、水分補給や体調不良の報告を我慢してしまうケースも考えられます。
未経験者に必要なのは、暑さに耐える根性ではありません。
決められたルールを守り、適切に休み、異変があれば早めに相談することです。これも、安全を守る警備員に必要な行動の一つです。
夏の警備員はきつい?
屋外で行う夏の警備が、楽な仕事だとはいえません。
炎天下での交通誘導やイベント警備では、暑さによる身体的な負担があります。立っている時間が長くなる現場もあり、慣れるまでは大変だと感じる方もいるでしょう。
一方で、警備員が配置されることで、工事現場の作業員や道路を通行する人、イベントの来場者などの安全が守られています。
暑いなかでも周囲の安全を支える、責任のある仕事です。
大切なのは、「夏でも問題なく働ける」と簡単に考えることでも、「暑いから絶対に無理」と決めつけることでもありません。
仕事内容と現場の環境を理解し、どのような暑さ対策が行われているのかを確認したうえで、自分に合う働き方かどうかを判断することが大切です。
応募前に不安がある場合は、次のような点を警備会社へ確認してみましょう。
- 夏場の休憩はどのように取るのか
- 水分補給のタイミングは決められているか
- 空調服や冷却用品の使用は可能か
- 体調不良時の連絡先や対応方法
- 未経験者へのフォロー体制
- 屋外以外にどのような現場があるか
事前に確認しておけば、入社後のミスマッチを減らせます。
ガードアクシスではさまざまな警備の仕事があります
ガードアクシスでは、大阪府下一円を中心に、交通誘導警備、施設警備、イベント警備など、さまざまな警備業務を行っています。
警備の現場は、建築工事や道路工事だけではありません。
商業施設などの決まった場所で働く仕事や、花火大会、スポーツ、初詣など、多くの人が集まるイベントを支える仕事もあります。
現場によって仕事内容や勤務環境は異なるため、応募時には希望する働き方や勤務地についてご相談ください。
警備未経験の方は、現場へ出る前に法定の新任教育を受けます。仕事に必要な基本知識や安全に関する考え方を学んでから、実際の業務を始めます。
「警備員に興味はあるけれど、夏の暑さが不安」という方も、まずは仕事内容や働き方を確認するところから始めてみてください。
まとめ|暑さを我慢するのではなく安全を優先しよう

夏の屋外警備では、熱中症を防ぐための対策が欠かせません。
空調服や冷却グッズを使うだけでなく、こまめな水分・塩分補給、適切な休憩、勤務前の体調管理、周囲との声かけなどを組み合わせることが大切です。
体調に異変を感じたときは、無理をせず、速やかに責任者や周囲の警備員へ報告しましょう。
警備員は、人や車両、施設などの安全を守る仕事です。
だからこそ、まずは警備員自身の安全を守らなければなりません。
ガードアクシスでは、警備の仕事に興味がある方からのご応募を受け付けています。
仕事内容や勤務地、勤務日数などについて気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
電話で応募:06-6195-4355
Webから応募:https://guardaxis.net/recruitform/