
意外と多い!警備員採用の“不採用理由”
警備員は「人手不足だから誰でも受かる」と思われがちですが、実は選考基準は意外と厳しく、特に未経験者や高齢の方が不採用になるケースも多く見られます。
企業によっては面接時点で6〜7割が不採用となることもあるため、「警備だから楽勝」と油断せず、しっかりとした準備が必要です。
ここからは、職種別に不採用になりやすい理由とその対策を詳しく解説していきます。
職種別|警備員採用で落ちる主な原因と対策
① 交通誘導警備で落ちる原因と対策
主な不採用理由
- 体力・持久力に不安があると判断された
- 交通誘導警備2級など資格を持っていない
- 声が小さくて誘導に向いていないと判断された
- 道路交通法の知識が乏しい
交通誘導は、炎天下や雨天の中で長時間立ち続ける業務が中心です。そのため、年齢にかかわらず「体力面」「反応の速さ」「周囲への注意力」が求められます。
また、資格を持っていない人は法令上の制約で入れない現場もあるため、未資格者は特に面接時の印象が重視されます。
対策
- 面接前に体力テストや軽い運動習慣をつけておき、健康面への配慮を伝える
- 「交通誘導警備2級」の取得に意欲があることを伝える
- 声を出す練習をして、面接時も明るくハキハキと話す
- 基本的な交通ルールを事前に学習しておく
② 施設警備で落ちる原因と対策
主な不採用理由
- 清潔感がない(身だしなみ・態度)
- 言葉遣いや応対が雑
- 敬語が使えない・笑顔が少ない
- 警備というより「接客・案内職」としての資質に欠ける
施設警備は、商業施設・ビル・病院・ホテルなどでの勤務が中心。来訪者への案内、出入り管理、緊急対応など、「おもてなし」のスキルが必要な場面も多くなります。
「無愛想」「不衛生」「応対が雑」といった印象を持たれると、すぐに不採用の対象になってしまう傾向があります。
対策
- 面接時はスーツまたは清潔感のある服装で臨む
- 挨拶・返事・敬語など、最低限のマナーを再確認
- 「接客業経験がある」場合は積極的にアピール
- 面接では「落ち着いて冷静な対応が得意」と伝えると◎
③ イベント・雑踏警備で落ちる原因と対策
主な不採用理由
- 臨機応変な対応力に不安がある
- 人混みに耐性がなさそう
- 協調性・チームプレーができなそう
- 大声を出すのが苦手そう
イベント警備では、来場者の誘導・トラブル対応・緊急時の避難誘導などを行う必要があるため、現場での機転や判断力、コミュニケーション能力が重要です。
協調性がなかったり、人と接するのが苦手そうに見えると、現場では使いにくいと判断されてしまうことがあります。
対策
- 「以前〇〇という混雑現場で冷静に対応した経験がある」といった具体的なエピソードを用意する
- 困難な場面でも焦らず対応できる自信を伝える
- 面接時はチームワークに前向きな姿勢を見せる
- 大きな声での挨拶・受け答えで“現場で使える人材”を印象づける
共通の“落ちる要因”とその対策まとめ
いずれの警備職種でも共通して見られる不採用理由は以下の通りです:
不採用理由主な内容対策ポイント体力・健康面に不安高齢・肥満・持病など健康診断書の提出や体力づくりのアピールコミュニケーション不足声が小さい・無表情・受け答えが不安定面接練習・笑顔とハキハキした話し方清潔感や服装髭・無精髪・服装の乱れ清潔感を意識した服装・身だしなみ書類の不備・記入ミス履歴書の記入漏れや誤字脱字丁寧に記入し、志望動機も具体的に記載
採用されやすくなるために|応募前に見直すべきポイント
- 履歴書は丁寧に記入。写真も清潔感あるものを
- 志望動機は「なぜ警備をやりたいか」を明確にする
- 面接前に大きな声で挨拶練習・敬語練習
- できれば**業界の基礎知識(警備業法など)**も事前に調べておく
- 資格や経験がなくても「学ぶ意欲」を伝えるのが◎
まとめ|“誰でも受かる”ではない!警備採用は対策次第で変わる
警備員は確かに未経験から始めやすい職種ではありますが、どんな現場にも通用する人材かどうかを企業側はしっかり見ています。
とくに「体力」「応対力」「協調性」「誠実さ」といった基礎的な力を面接でアピールできるかどうかが、合否の分かれ目になります。
「落ちた理由がわからない」と悩む前に、今回ご紹介した職種別のチェックポイントを一つずつ見直してみてください。
次こそ合格を掴み取るために、しっかりと準備していきましょう!