
「警備員って、ずっと立っている仕事じゃないの?」
「交通誘導は旗を振るだけ?」
「人と話すのが得意じゃなくても警備員になれる?」
警備員の仕事に興味がある方の中には、このようなイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、実際の警備現場では、周囲の安全を確認するだけでなく、歩行者や車両、イベントの来場者などへ適切に「声かけ」をする場面が多くあります。
警備員の声かけは、単なる挨拶や接客ではありません。
危険を伝えたり、安全な方向へ案内したり、相手に協力をお願いしたりするための大切な仕事の一つです。
この記事では、警備員の仕事でなぜ声かけが重要なのか、交通誘導やイベント警備ではどのような声かけをするのか、未経験者が意識したいポイントについて解説します。
警備員の仕事で「声かけ」が大切な理由
警備員の仕事では、周囲の人へ情報を正しく伝えることが安全につながります。
たとえば、道路工事の現場で歩道が使えない場合。
警備員が何も言わずに立っているだけでは、歩行者は、
「どこを通ればいいの?」
「このまま進んでも大丈夫?」
と迷ってしまいます。
そこで、
「恐れ入ります、こちら側をお通りください」
「足元にお気をつけください」
と声をかけることで、安全な通路へ案内できます。
イベント会場でも同じです。
人が一か所に集中しているときに、
「こちらは通路になりますので、少しずつ前へお進みください」
と案内することで、混雑や事故を防ぐことにつながります。
つまり、警備員の声かけには、
- 危険を知らせる
- 正しい方向へ案内する
- 混雑を防ぐ
- 相手に協力をお願いする
- 不安を減らす
といった役割があります。
警備員は「大きな声を出せばいい」わけではない
警備員の声かけというと、
「とにかく大きな声を出す」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
もちろん、工事現場やイベント会場など、周囲の音が大きい場所では相手に聞こえる声量が必要です。
しかし、大切なのは大声そのものではありません。
相手に正しく伝わることが重要です。
たとえば、
「危ない!」
と突然大きな声を出すだけでは、相手は何が危険なのか分からない場合があります。
状況によっては、
「車両が出ますので、こちらで少々お待ちください」
と具体的に伝えたほうが、相手も行動しやすくなります。
警備員の声かけでは、
聞こえる声量+分かりやすい内容+丁寧な伝え方
を意識することが大切です。
交通誘導警備ではどんな声かけをする?
交通誘導警備は、道路工事や建築工事などの現場で、歩行者や車両の安全を確保する仕事です。
現場によって仕事内容は異なりますが、声かけをする場面は多くあります。
歩行者への案内
歩道が工事で狭くなっていたり、通行できなかったりする場合は、安全なルートへ案内します。
たとえば、
「こちらをお通りください」
「足元に段差がありますので、お気をつけください」
「工事中のため、反対側の歩道をご利用ください」
などです。
歩行者には、高齢者や子ども、自転車を押している方、土地勘のない方など、さまざまな人がいます。
相手の状況に合わせて、分かりやすく案内することが大切です。
車両が出入りするときの声かけ
建築現場などでは、トラックや工事車両が出入りすることがあります。
その際、歩行者や自転車に一時的に待ってもらう場合があります。
たとえば、
「申し訳ありません、車両が出ますので少々お待ちください」
と声をかけます。
車両が通過したあとは、
「お待たせしました。どうぞお通りください」
と案内します。
ほんの短いやり取りですが、こうした一言があるだけで相手の受ける印象は大きく変わります。
イベント警備でも声かけは重要
花火大会や夏祭り、スポーツイベントなど、多くの人が集まる場所でも声かけは欠かせません。
イベント会場では、来場者がどこへ進めばよいか分からなかったり、人が一か所に集まったりすることがあります。
入場口や出口の案内
「入場口はこちらです」
「お帰りの方はこちらへお進みください」
など、来場者の流れを整理します。
混雑を防ぐための案内
通路に人が立ち止まり始めた場合は、
「こちらは通路になりますので、立ち止まらずにお進みください」
と案内します。
人が集まりすぎる前に声をかけることが、安全につながります。
立入禁止区域への案内
来場者が間違って関係者用の通路や立入禁止区域へ進みそうになった場合は、
「申し訳ありません、こちらは関係者専用となっています」
「一般のお客様はこちらからお願いいたします」
などと伝えます。
ただ「ダメです」と止めるだけでなく、正しい方向まで案内すると親切です。
相手に伝わりやすい声かけのポイント
警備員の声かけには、いくつか意識したいポイントがあります。
1.最初に相手へ呼びかける
突然、
「そっちじゃないです」
と言われても、自分に言われているのか分からないことがあります。
そのため、
「すみません」
「恐れ入ります」
など、最初に相手の注意を向けてから案内すると伝わりやすくなります。
2.短く分かりやすく伝える
長い説明をすると、相手が内容を理解するまでに時間がかかります。
特に交通量の多い場所や混雑したイベント会場では、短く伝えることが重要です。
たとえば、
「この先は通れませんので、右側へお願いします」
のように、必要な情報を簡潔に伝えます。
3.理由を一言添える
お願いだけではなく理由を伝えると、相手も協力しやすくなります。
「ここで待ってください」
だけではなく、
「車両が出ますので、こちらで少々お待ちください」
と伝えるイメージです。
なぜ待つ必要があるのかが分かれば、相手も納得しやすくなります。
4.命令するような言い方を避ける
警備員は安全を守る役割がありますが、必要以上に威圧的な態度を取る必要はありません。
「そこ通らないで!」
ではなく、
「申し訳ありません、こちらは通行できませんので、反対側をお願いいたします」
と伝えるほうが、トラブルも起こりにくくなります。
警備員の印象は、そのまま現場や会社の印象につながる場合もあります。
丁寧な対応を心がけることが大切です。
5.相手の反応を確認する
声をかけたからといって、必ず相手に聞こえているとは限りません。
騒音が大きい場所や、人が多い場所では声が届かないこともあります。
相手がこちらを見たか、案内した方向へ進んでいるかなど、反応を確認することも必要です。
警備員にはコミュニケーション能力が必要?
「コミュニケーション能力」と聞くと、
「話が上手じゃないとダメなのかな」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、警備員に求められるコミュニケーションは、営業職のように会話を盛り上げたり、話術で相手を説得したりすることではありません。
大切なのは、
- 相手の話を聞く
- 必要なことを伝える
- 分からないことを確認する
- 異常があれば報告する
- 周囲と連携する
といった基本的なコミュニケーションです。
おしゃべりが得意でなくても問題ありません。
決められた内容を丁寧に伝えられることのほうが重要です。
警備員同士の声かけも大切
警備員が声をかける相手は、歩行者や来場者だけではありません。
警備員同士のコミュニケーションも非常に重要です。
たとえば、
「車両が一台入ります」
「こちら側が混雑しています」
「体調が悪そうな方がいます」
といった情報を共有します。
自分だけが知っている状態ではなく、必要な情報を周囲へ伝えることで、現場全体で安全を確保できます。
警備員の仕事では、
報告・連絡・相談
をきちんと行うことが大切です。
分からないことを「分からない」と言えることも重要
未経験で警備員を始めると、
「こんなことを聞いたら怒られるかな」
「分かったふりをしたほうがいいかな」
と思ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、安全に関わる仕事では、分からないまま行動するほうが危険です。
たとえば、
「この場合はどちらへ誘導すればいいですか?」
「この車両は通して大丈夫ですか?」
など、判断に迷ったら責任者や先輩に確認することが大切です。
分からないことを確認することも、警備員に必要なコミュニケーションの一つです。
未経験者は最初から上手にできなくても大丈夫
警備員の経験がない方にとって、
「大きな声を出すのが恥ずかしい」
「知らない人へ声をかけるのが緊張する」
というのは珍しいことではありません。
最初から完璧にできる人ばかりではありません。
警備員として勤務する前には、新任教育を受け、警備業務に必要な基本を学びます。
実際の現場でも、先輩警備員や責任者の動きを見ながら、
「この場面ではこんな声をかけるんだ」
「この言い方だと相手に伝わりやすいんだ」
と少しずつ覚えていきます。
経験を重ねることで、状況に合った声かけが自然にできるようになります。
声が小さい人でも警備員になれる?
普段から声が小さい方でも、それだけで警備員に向いていないとは限りません。
現場で必要なのは、
「相手に必要な情報が届くこと」
です。
声量が必要な場面では、普段よりはっきり話す必要があります。
ただし、怒鳴る必要はありません。
姿勢を整え、相手の方向を向き、言葉を区切って話すだけでも伝わりやすくなります。
また、現場では誘導灯や旗、身振りなどを組み合わせて案内することもあります。
声だけですべてを伝えるわけではありません。
警備員の声かけで避けたい対応
安全を守るための声かけでも、伝え方によってはトラブルにつながることがあります。
たとえば、
- 怒鳴る
- 上から目線で話す
- 相手を急かしすぎる
- 無言で進路をふさぐ
- 曖昧な案内をする
- 聞かれても面倒そうに答える
といった対応は避けたいところです。
もちろん、緊急時には強く注意を促さなければならない場面もあります。
しかし、通常の案内では、
「相手に協力してもらう」
という意識を持つことが大切です。
警備員の仕事は「人を見る仕事」でもある
警備員の仕事は、車や建物だけを見ているわけではありません。
周囲にいる人の動きを観察することも大切です。
たとえば、
- 高齢者がゆっくり歩いている
- 子どもが急に道路へ出そうになっている
- 自転車が近づいている
- 会場で人が集まり始めている
- 道に迷っている人がいる
といった変化に気づく必要があります。
そして必要に応じて、
「お気をつけください」
「こちらからお進みください」
と声をかけます。
相手の状況を見て、一歩早く行動することが事故防止につながります。
声かけができる警備員は現場でも信頼される
警備員にとって、誘導技術や警備の知識はもちろん重要です。
しかし、それだけではなく、
「周囲の人へ丁寧に案内できる」
「異常があったらすぐ報告できる」
「ほかの警備員と連携できる」
ということも、現場では大切です。
特に一般の方と接する現場では、警備員の対応一つで印象が大きく変わります。
丁寧な声かけができる警備員は、現場の安全だけでなく、安心感もつくっています。
こんな人は警備員に向いているかもしれません
警備員には、特別に話が上手である必要はありません。
次のような方は、警備の仕事と相性がよい可能性があります。
- 挨拶ができる
- 人の話をきちんと聞ける
- 困っている人がいたら声をかけられる
- 周囲を確認しながら行動できる
- 分からないことを確認できる
- 決められたルールを守れる
- 丁寧に対応することを意識できる
「自分はコミュニケーションが得意じゃないから無理」
と決めつける必要はありません。
必要なことを相手に伝えようとする姿勢があれば、経験を重ねながら身につけていくことができます。
ガードアクシスでは未経験から警備員を始められます
ガードアクシスでは、大阪府下一円を中心に、交通誘導警備、施設警備、イベント警備など、さまざまな警備業務を行っています。
未経験から警備員を始める方も、現場へ出る前に新任教育を受けます。
最初から完璧な声かけや誘導ができる必要はありません。
研修で基本を学び、実際の現場では周囲の動きや先輩警備員の対応を見ながら、少しずつ仕事に慣れていきます。
「警備員に興味はあるけれど、自分にできるか不安」
「人と話すのが少し苦手」
という方も、まずは仕事内容を知るところから始めてみてください。
まとめ|警備員の声かけは安全と安心をつくる大切な仕事

警備員の声かけは、単に大きな声を出すことではありません。
歩行者や車両、イベントの来場者へ必要な情報を分かりやすく伝え、安全な行動につなげることが目的です。
交通誘導では歩行者や車両を案内し、イベント警備では混雑を防ぎながら来場者を誘導します。
そして、警備員同士でも情報を共有し、現場全体で安全を守ります。
未経験の方は、最初から上手に声をかけられなくても大丈夫です。
新任研修で基本を学び、現場で経験を重ねながら、少しずつできることを増やしていきます。
警備の仕事は、人の安全を守る仕事です。
その安全を支える一つの力が、警備員の「声かけ」です。
警備員の仕事に興味がある方や、未経験から挑戦してみたい方は、ぜひガードアクシスまでお気軽にご相談ください。
電話で応募:06-6195-4355