
春〜夏といえばイベント警備が注目されがちですが、実はこの時期に急増しているのが工事現場での「交通誘導警備」のお仕事です。
道路工事や建築工事が活発になるこの季節。
警備会社には「安全に作業を進めたい」「通行人や車の誘導をお願いしたい」といった依頼が続々と寄せられています。
今回は、そんな今注目の交通誘導警備の仕事とはどんなものなのか?
実際の業務内容や1日の流れ、未経験でも始めやすい理由などを、わかりやすくご紹介します!
工事現場での交通誘導警備ってどんな仕事
工事現場では、一般の車や歩行者と、工事車両や作業員が同じ空間を共有することが多く、思わぬ事故やトラブルが発生しやすい環境です。
そこで活躍するのが、交通誘導警備員です。
交通誘導警備の目的は、ただ立っているだけではなく、「安全な動線を確保すること」にあります。
歩行者や自転車、一般車両の動きを確認しながら、必要に応じて停止や誘導の指示を出し、危険が及ばないようコントロールします。
■交通誘導が必要な理由
たとえば、道路を一部使用して作業する場合、歩道が狭くなったり、工事車両が頻繁に出入りしたりします。
そのまま放置すると通行人と接触するリスクや、車同士の事故につながる可能性があるため、現場の“目”として安全確保にあたる警備員が必要になります。
また、工事現場によっては、役所からの「道路使用許可」において警備員の配置が義務付けられているケースもあり、警備は「あると安心」ではなく「必要不可欠」な存在です。
■現場の基本構成と警備員の役割
現場には通常、出入口・通行帯・作業エリア付近など、複数のポイントに警備員が配置されます。
それぞれが無線などで連携を取りながら、次のような役割を果たします:
- 工事車両の出入り時の安全確認と誘導
- 歩行者に対して「こちら側を通ってください」と声かけ・誘導
- クレーンや大型車が作業しているエリアでは、危険範囲への立ち入り防止
現場では常に状況が変化するため、「よく見て、よく気づく」ことが求められる仕事です。
1日の流れ|朝の準備から現場終了まで
工事現場の交通誘導警備は、1日を通してチームで安全を支える仕事です。
ここでは、実際に現場に入ったときの1日の流れを具体的にご紹介します。
■朝の集合・現場入り
朝は早めに現場付近に集合し、工事関係者や他の警備員と一緒に朝礼を行います。
朝礼では、その日の作業内容や注意点、危険箇所などを全員で共有し、作業員との連携も確認します。
また、天候や現場の地形によって警備のポイントが変わることもあるため、その場で指示を受けてポジションが決まることも珍しくありません。
現場によっては、作業工程や重機の動きに応じて、時間ごとに立ち位置が変わることもあります。
■装備品の確認と配置につく
警備員は、誘導棒・無線機・反射ベスト・笛などの装備品を確認・着用してから持ち場に移動します。
とくに無線の動作確認やバッテリー残量の確認は重要で、連絡が取れない状態は安全確保上大きなリスクとなります。
現場に着いたら、通行人や車両に対して安全な動線が確保できているかを確認し、実際の誘導に備えて立ち位置や動作をチェックします。
■警備中の業務
日中は以下のような業務を繰り返し行います:
- 工事車両が出入りする際に、歩行者や一般車両を一時停止させる
- クレーンなどの重機が稼働しているときは周囲を警戒し、必要に応じて注意喚起する
- 通行人に「足元お気をつけください」「こちらからお通りください」などの声かけ
基本的に「見て」「判断して」「動く」ことが多く、常に周囲に気を配ることが大切です。
また、昼休憩や交代制の休憩時間もありますので、熱中症対策や体調管理もしっかり行われます。
■現場終了・報告
作業が終わると、現場の片付けとともに、警備員も装備の回収・整理・現場の清掃補助などを行うことがあります。
その後、リーダーや責任者への報告を済ませて業務終了となります。
現場によっては、日報(簡単な報告書)を提出する場合もあります。
1日の流れはルーチンに見えますが、現場ごとに作業内容・天候・通行量が異なるため、常に柔軟な対応が求められます。
だからこそ、経験を重ねるごとに判断力や状況対応力が身についていく仕事でもあります。
未経験でも始められる理由と魅力
工事現場での警備と聞くと、「なんだか難しそう」「専門的な知識が必要なんじゃ?」と身構えてしまう方も多いかもしれません。
しかし実際には、未経験からスタートして長く活躍している方がたくさんいます。
ここでは、初めての方でも安心して取り組める理由と、この仕事ならではの魅力をご紹介します。
■研修制度があるからゼロからでも安心
警備業務を始めるにあたっては、法律で定められた「新任教育(法定研修)」を受ける必要があります。
この研修では、警備業法や事故防止の基本、安全な誘導方法、現場での対応など、必要な知識や心構えをしっかり学べます。
さらに、現場に出る前にベテランスタッフが実際の動きをシミュレーションで教えてくれるOJT(現場研修)もあるので、いきなり一人で現場に出されることはありません。
不安な気持ちを抱えて入社しても、段階的に自信をつけられる仕組みが整っているのがこの仕事の魅力です。
■チームでの勤務だから“ひとりぼっち”じゃない
交通誘導警備は、基本的に複数人でチームを組んで行う現場がほとんどです。
出入口担当・歩道側・車道側など、それぞれ役割分担をしながら連携して現場を守っていきます。
無線や声掛けで常に情報共有をしながら進めるため、わからないことがあればすぐに相談できる環境です。
「一人で黙々と立つのはちょっと…」という人も、実は意外とコミュニケーションのある仕事なので、安心して働けます。
■「ありがとう」がうれしい、地域を守るやりがい
工事現場は地域の中にあるため、日々通る住民の方々とのちょっとした交流もあります。
「ご苦労さまです」「いつもありがとう」と声をかけられることも多く、見えにくいけど大切な仕事なんだなと実感できる瞬間があります。
また、自分がいることで事故が防げた、作業がスムーズに進んだ、という感覚もやりがいにつながります。
一見地味に思えるかもしれませんが、地域の安心・安全を支えているという“誇り”を持てる仕事です。
夏場の注意点と対策|交通誘導の“暑さ対策術”
春から夏にかけての工事現場では、警備員にとって最大の敵が「暑さ」です。
炎天下で長時間立ち続ける交通誘導警備は、熱中症や体力消耗のリスクが高く、しっかりとした対策が欠かせません。
ここでは、夏場の交通誘導警備における注意点と、現場で実際に行われている対策をご紹介します。
■熱中症リスクが高まる理由
交通誘導の仕事は、日陰のない場所で行われることも多く、アスファルトの照り返しによる体感温度の上昇や、空気のこもりやすさなどが体に負担をかけます。
さらに、誘導棒を持ったり声を出したりと、軽く見えて実はエネルギー消費が大きいため、水分・塩分をこまめに補給しないと一気に体調を崩す危険性があります。
■現場で実施している暑さ対策
多くの現場では、以下のような実践的な暑さ対策が行われています:
- こまめな水分・塩分補給
ミネラルウォーターやスポーツドリンク、塩飴などを常備。30分~1時間ごとに補給タイムを設ける現場もあります。 - 冷却グッズの活用
首に巻く冷感タオル、保冷剤入りのベスト、ハンディファンなど、体を冷やすアイテムを会社が支給している場合もあります。 - 日除け帽・空調服の導入
最近では、日差しを遮る専用キャップや、風が出るファン付きの空調服を着用できる現場も増えており、熱がこもりにくい服装が普及しています。 - 休憩シフトの調整
無理なく交代しながら勤務できるように、現場ごとに十分な休憩時間を確保する工夫もなされています。
■ガードアクシスでも安全対策を徹底!
ガードアクシスでは、夏場の勤務において特に安全に配慮し、スタッフ一人ひとりの体調管理と快適な労働環境づくりに力を入れています。
- 現場での熱中症予防マニュアルの共有
- 気温・湿度に応じた現場ごとの勤務調整
- 状況に応じて装備品や休憩場所の変更にも柔軟に対応
体力や暑さに不安がある方でも、無理のないペースで続けられるような配慮がされています。
「夏に外で働くのはちょっと不安…」という方も、まずは見学や相談から始めてみてください。
まとめ|見えないところで現場を支えるプロフェッショナル
工事現場の交通誘導警備は、一見すると「ただ立っているだけ」に見えるかもしれません。
しかし実際には、常に周囲に気を配りながら、通行人・車両・作業員の安全を守る重要な仕事です。
交通事故のリスクを最小限に抑えること。
作業員が安心して作業に集中できる環境を整えること。
近隣住民や通行人に「安全で気持ちよく通ってもらう」こと。
これらすべては、警備員が現場に立っていてこそ、実現できるのです。
■目立たないけれど、なくてはならない存在
工事現場の進行をスムーズにするには、職人だけでなく、その場を守る裏方の存在が欠かせません。
警備員は、そんな“縁の下の力持ち”として、現場の安全と秩序を保っています。
ときには住民の方に感謝の言葉をいただくこともあり、
ときには「あなたのおかげで助かった」と言われることもあります。
それはまさに、人の役に立つ実感を得られる瞬間です。
■働き方の柔軟さも魅力
ガードアクシスでは、交通誘導警備の仕事を「週1日〜の短期」「長期で安定的に」など、ライフスタイルに合わせて選べるように整えています。
- 副業として空いた日に働きたい方
- 本業としてしっかり稼ぎたい方
- 初めての社会復帰を目指す方 など
どんな方でも、その人に合った働き方をご提案できます。
■少しでも気になった方へ
「話だけでも聞いてみたい」
「現場の雰囲気を知りたい」
そんな方も大歓迎です。
実際に働く前に、担当スタッフが仕事内容を丁寧に説明しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたの一歩が、誰かの安全を守る力になります。
ガードアクシスで、新しいスタートを切ってみませんか?