更新日 : 2025年1月30日

1号警備とは?業務内容・必要スキル・資格を詳しく解説

警備業務には「1号警備」「2号警備」「3号警備」「4号警備」の4種類があります。その中でも、最も一般的で幅広い施設に導入されているのが1号警備 です。

1号警備は、施設の安全を守るための警備業務 であり、オフィスビル、商業施設、病院、学校、マンション、ホテル、工場、官公庁など、多様な場所で活躍しています。警備員の仕事と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのがこの1号警備の業務ではないでしょうか。

本記事では、1号警備の仕事内容、必要なスキルや資格、警備員として働くためのポイント を詳しく解説します!

1. 1号警備とは?基本情報

1号警備の定義

1号警備とは、特定の施設や建物の安全を確保するための警備業務 です。警備員は、不審者の侵入防止や犯罪の抑止、来訪者の管理、火災や事故の予防といった役割を担い、施設の安全と利用者の安心を確保することを目的としています。

1号警備は、人々の生活や企業活動の基盤を支える重要な業務 であり、責任感と高い警備意識が求められます。

1号警備の主な役割

1号警備員が担う役割には、以下のようなものがあります。

  • 施設内の巡回警備(不審者や異常の早期発見)
  • 出入管理業務(来訪者や搬入物のチェック)
  • 防災・防犯対策(火災・盗難・トラブルの未然防止)
  • 受付・案内業務(来客対応や道案内など)
  • 監視カメラのチェック(リアルタイムで施設の安全を確認)
  • 夜間警備(閉館後の施設の巡回警備や警報対応)

施設の種類や規模によって、担当する業務の内容は異なりますが、共通して求められるのは警戒心を持ち、冷静に判断できる能力 です。

2. 1号警備の主な業務内容

1号警備の仕事は、大きく3つの業務に分類されます。

① 施設警備(常駐警備)

施設警備は、警備員が特定の施設に常駐し、日常的な安全管理を行う業務です。オフィスビルや商業施設、病院、マンション、官公庁など、多くの施設で導入されています。

主な業務には、出入口での警戒、館内巡回、監視カメラのモニタリング、不審者のチェック などがあります。また、施設によっては来訪者の受付や、緊急時の初期対応を担当することもあります。

特に夜間警備では、不審者の侵入防止や火災・事故の発生を防ぐため、慎重な確認が求められます。施設の安全を維持し、利用者が安心できる環境を作ることが1号警備の重要な役割です。

主な業務

  • 施設の出入り管理(来訪者や荷物のチェック)
  • 監視カメラのモニタリング(不審者の早期発見)
  • 館内巡回(異常がないか確認)
  • 非常時の対応(火災・停電・トラブル発生時の初動対応)

施設警備のポイント

  • 冷静な判断力が求められる
  • 不審者対応や緊急時の対応能力が必要
  • 監視カメラを活用した効率的な警備が重要

② 巡回警備

巡回警備は、施設や敷地内を巡回し、異常がないかを確認する業務です。特に夜間警備では、不審者の侵入防止や防犯対策が重要な目的となります。

巡回では、施錠確認、防犯設備の点検、火気管理の確認 などを行います。また、巡回方法には決まった時間に回る「定期巡回」と、不審者の行動を読まれにくくする「不定期巡回」があります。

巡回警備では、体力と集中力、異変を察知する観察力 が求められます。異常を発見した際には、迅速に管理者や警備会社へ報告し、適切な対応を行うことが大切です。

主な業務

  • 決まったルートで施設内外を巡回
  • 施錠確認や異常のチェック
  • 防犯設備の点検(監視カメラ・非常ベルなど)

巡回警備のポイント

  • 夜間は特に注意力が必要
  • 体力を使うため、持久力が求められる
  • 防犯意識を常に高く持つことが重要

③ 受付・出入管理警備

受付・出入管理警備は、施設の出入口で来訪者や車両を管理する業務です。主に不審者の侵入防止、関係者以外の立ち入り制限、入館証の発行 などを担当します。

企業や商業施設では、来訪者の受付や身分確認を行い、必要に応じて案内業務も担当します。駐車場の警備では、車両の出入りを管理し、無許可の車が侵入しないよう監視します。

受付業務では、丁寧な接客対応や、状況に応じた適切な判断力 が求められます。施設の第一印象を左右する業務でもあり、安全管理とホスピタリティの両面が必要とされる警備業務です。

主な業務

  • 訪問者の本人確認と受付対応
  • 不審者のチェック
  • 入退館記録の管理

受付・出入管理のポイント

  • 丁寧な接客対応が求められる
  • 来訪者のチェックを徹底する必要がある
  • 企業や施設の顔としての役割を持つ

3. 1号警備に必要なスキル

1号警備を担当するには、以下のスキルが求められます。警備業務は、単に施設の安全を守るだけでなく、来訪者や関係者とのやり取り、緊急時の対応、長時間の勤務に耐えうる体力など、多岐にわたる能力が必要とされます。ここでは、1号警備に従事する際に重要なスキルを詳しく解説します。

① コミュニケーション能力

来訪者対応や施設の利用者との接触が多いため、丁寧な受け答えが求められます。警備員は、施設の出入口で訪問者の対応をしたり、従業員や住人と日常的に接する機会が多くあります。適切な言葉遣いや、わかりやすい説明が求められる場面もあり、冷静かつ落ち着いた対応が必要です。また、トラブルが発生した際にも、関係者と円滑に意思疎通を図り、適切な対応を取ることが重要になります。

② 状況判断力

不審者や異常を察知した際に、適切な対応ができる判断力が必要です。警備員は、施設内外の異常をいち早く発見し、危険を未然に防ぐ役割を担っています。万が一、不審者の侵入やトラブルが発生した際には、速やかに状況を判断し、適切な報告・対応を行うことが求められます。例えば、ちょっとした異変にも気づく観察力があれば、犯罪や事故を防ぐことにつながります。

③ 体力・持久力

施設の巡回や長時間の立ち仕事があるため、体力と持久力が不可欠です。1号警備では、1日を通して立ち仕事が多く、場合によっては何時間も同じ場所に立ち続けることがあります。また、施設の広範囲を巡回する業務では、長距離を歩くことが必要になるため、一定の体力が必要です。夜間警備の場合、勤務時間が長くなることもあり、疲労に耐えられる持久力や、集中力を維持する力も求められます。

④ セキュリティ意識

警備業務には、常に警戒心を持ち、安全を守る意識が求められます。「何も起こらなかったから大丈夫」と気を抜くのではなく、常に周囲に注意を払うことが警備員には求められます。特に、商業施設や企業ビル、マンションなどでは、不特定多数の人が出入りするため、不審な行動をする人物を見極める力が重要です。警備員自身の心構え一つで、施設の安全が大きく変わるため、日頃から高いセキュリティ意識を持つことが必要不可欠です。

1号警備では、「人と接する力」「判断力」「体力」「警戒心」 の4つが特に重要なスキルとなります。これらを磨くことで、より質の高い警備業務が可能となり、施設の安全性向上にもつながります。

4. 1号警備に必要な資格

1号警備の仕事をするうえで、特に必須となる資格はありません。しかし、警備員としての専門知識やスキルを証明する資格を持っていると、就職やキャリアアップに有利 になり、より高度な業務を担当できるようになります。また、警備業務の質を向上させるために、取得が推奨されている資格も多数あります。

ここでは、1号警備員として働く際に取得しておくと良い資格について詳しく解説します。

① 警備業務検定(1級・2級)

警備業務検定(施設警備業務検定) は、警備員のスキルや知識を証明する国家資格の一つで、1級と2級の2種類 があります。

警備業務検定2級

警備業務検定2級は、警備業界への入門資格 として位置づけられ、施設警備に関する基本的な知識や技能を学ぶことができます。

取得のメリット

  • 未経験者でも取得可能(研修を受けることで、警備の基本を習得できる)
  • 施設警備の基礎知識が身につく(防犯・防災・出入管理など)
  • 資格手当がつくことが多い(警備会社によっては給与アップにつながる)
  • 全国どこでも通用する資格なので、転職にも有利

警備未経験者や、新しく警備の仕事を始める方には、まず警備業務検定2級の取得をおすすめします。

警備業務検定1級

警備業務検定1級は、より高度な警備知識と実務能力を証明する資格 で、2級を取得した後にステップアップする形で受験できます。

取得のメリット

  • 警備業界でのキャリアアップにつながる(管理職・指導職としての業務も可能)
  • 警備員の指導や教育ができるようになる(新人教育を担当できる)
  • 大規模施設の責任者を任されることが多い(リーダー的な立場になれる)
  • 警備計画の作成やリスクマネジメントの知識が習得できる

1級を取得すると、より責任ある立場での勤務が求められるようになります。警備業界で長く働きたい方、リーダー職を目指す方 には、1級の取得をおすすめします。

② 防災管理者

防災管理者とは、火災や地震などの災害が発生した際に、適切な避難誘導や被害拡大防止を行うための資格 です。施設警備では、防災対策の知識が必要不可欠であり、多くの警備会社が防災管理者の資格取得を推奨しています。

取得のメリット

  • 大規模施設や商業施設での勤務に役立つ(防災担当の警備員として活躍できる)
  • 火災や地震発生時の対応スキルが身につく(落ち着いて避難誘導を行える)
  • 警備会社の評価が上がり、キャリアアップにつながる(管理職への道が開ける)
  • 防災設備(消火器・スプリンクラー)の使い方を詳しく学べる

特に商業施設やホテル、病院などの警備業務を担当する場合には、防災管理者の資格を持っていると優遇されることが多い です。

また、警備会社によっては、防災管理者の資格を持っていることで資格手当がつくこともあるため、給与アップにもつながる可能性があります。

まとめ|資格を取得して1号警備員として活躍しよう!

  • 警備業務検定(1級・2級)を取得すると、警備員としてのスキルアップが可能
  • 防災管理者資格を取得すると、災害時の対応力が向上
  • 資格を持つことで、警備会社での評価が上がり、給与アップやキャリアアップのチャンスが広がる
  • 資格を活かせば、より責任のある業務を任される可能性が高くなる

1号警備員として働くなら、より高度な知識とスキルを身につけ、専門性を高めることが重要 です。資格を取得すれば、より責任のある仕事を任されるようになり、キャリアアップの道も広がります。

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